自己紹介

こんにちは。
実名は出しませんが、jp-travelerと言います。

なんでこのハンドルネームしたのかをまず語ろうかな。
それは自分が日本人であることと旅人であることを誇りに思っているから。

自分は日本が大好きです。
まず第一に公用語が日本語。
さらに、ご飯がおいしい。白米もおいしい。魚もおいしい。
気配りができる。微妙な空気を読める。お互い踏み入らない。協調性がある。

そんな日本に生まれて、日本人と生きていて誇りを感じます。
世界の人に対して日本は最高な国だと伝えたいし、自分を見て日本に興味を持ってもらいたいとも思います。

そして自分は旅人です。

旅が好きです。
最初は電車が好きでした。小さいころから電車ばっかり追いかけていました。
秋葉原にあった交通博物館に毎週行っていました。しかしその交通博物館も惜しまれながら閉館し(埼玉に新しくオープン)、自分の関心も電車→電車での旅→旅へと変わっていきました。

そんな自分も海外に出たのは遅いほうです。
あれは2009年の秋、友人とHISのツアーでロンドンに行ってきました。
そこには別世界が広がっていました。
日本で自分が生活していた世界とは全く別の世界でした。
人々は日本語を話さず、日本食も食べない。
大きなショックでした。
と同時にその世界を旅することに魅了されてしまったのです。

しかし旅することに魅了されてしまったのはそれだけの理由ではありません。
日本で旅するときはあまり人との接点は多くありません。
なぜならどこに行くのか道をわかっているし、人に聞かなくても地図の場所を知っています。
でも海外ではそうもいきません。
ルールが違い常識が違うのです。
自分が知っている方法でアプローチしても自分の欲しい情報をなかなか手に入れることができません。
そんなときに人との会話が生まれます。
そして人は近くなります。

海外を旅するうえで、魅力とは別世界のことを知れることと人との出会いであると思っています。
そして2010年の長い旅の中でも何度もその二つに魅了されてきました。

2010年アジア及び南米旅行はとても不思議な旅です。
なぜなら8ヶ月にも及ぶ長い旅であるのに、出発前の行きたい場所はたった6カ所しかなかったのです。
南京博物館(中国)、アンコールワット(カンボジア)、インド、メキシコの友人に会う(メキシコ)、マチュピチュ(ペルー)、ブラジルに留学している日本の友人に会うこと

もちろんこれらの目的を達成するのに8ヶ月も必要ありません。
時間をつめれば1ヶ月多くても3ヶ月で達成できます。

ではなぜ8ヶ月の旅に出たのか。
それは
「今の自分のために時間を使いたかったから」
です。

自分の人生は常に先、先を見据えてたくさんの分かれ道を選んできました。
高校選びでは大学を選ぶときに、いきたい学部にすぐ入れるように付属高校であること。さらになにをやりたいとなっても入れるように大学は大きいこと。という基準で選びました。
文系、理系を選ぶときも然り。どちらの教科もできたのですが、理系の方が就職しやすいという理由で選びました。
そして大学の学部を選ぶのも、IT関係の仕事は就職がしやすいと理由で選びました。
入学後はまだ就職したい業界さえ絞れてないのに、就職しやすいように資格を取っていたりしました。

自分が思うに今までの自分はいつも将来に対して時間を使ってきました。

そんな中、今回の旅の目的の一つになっているブラジルに留学した友人が、休学してでも自分のやりたいことをやり通そうとしていました。
自分はその姿にかなり影響を受けました。
このまま4年間大学生活を終え、就職してそれでいいのか?と。
1年も自分のために時間を使えるのは長い人生のうちでなかなかできることではないのではないか?と思いはじめました。
周りには1年もしくは2年浪人して大学に入った人もいます。
22歳で就職するのが普通でそれ以外の路線はあまり宜しくないと思っていた自分の中で大きく考えが変わりました。

そう決断したとき、1年間休学して自分のやりたいことをしたい!と強く感じるようになりました。

たまに1年休学するなら1年留学すればいいんじゃない?と言われます。
確かにそれもいいともいます。最初の元となったのも友人の留学からです。しかし、前記したように将来のために時間を使いたくなかったのです。
もし自分が強く思いを寄せる国があったとします。その理由はなんでもいいです。その国に留学し1年間その場所で生活することは今の自分にとっても有意義な時間だと思います。
しかし当時の自分にはそのような国はありませんでした。
よって留学を選ぶということは、1年間今の自分のために時間を使いたいという考えから反れてしまいます。
そして当時自分は春休みに1ヶ月ヨーロッパ旅行を計画していました。

自分にとって今やりたいこととは旅行だったのです。

目的が多くないお陰で稀に劣等感を感じることがあります。
それは、他の旅行者と話しているときに、「あそこがいい、ココもいい、あっちへ行った、キレイだった」と旅の話をしているときです。
自分にとって行きたい場所というのは6つの目的地とそれを結ぶ線でしかありません。
しかし他の旅行者、特に会社をやめて来た人々は意気込みが違います。
日本にいた時点で世界各国の魅力的な場所を調べ、それをすべて回ろうとするぐらいの勢いで回っています。
自分は現地であった旅行者たちに「あっちがいいよ~」と言われ、フラ~っと立ち寄り好きな場所には長くいるスタイルです。
たまに行ってはみたものの何が名物かわからないといった状況もでてきます。

しかしそう考えるのは本当に稀です。
なぜなら自分の旅を楽しんでいるから。そして出会いを楽しんでいるからです。

自分はインドを最初の6つの目的地のひとつにしておきながら、インドが嫌いです。
人は面倒くさいし、街は汚い、飯はカレー味ばっかり、よく喧嘩もしました。
しかし、自分はインドを楽しんでいました。

この旅の楽しみはどこかに行き、そこにあるものに感動することではないのではないかと思い始めています。
確かに世界遺産をはじめ、世界にはまだまだ感動するものがたくさんあります。
知らないものがたくさんあります。それらを見ることは大変興味深いものだと思います。

しかしながら、それらはやはり予備知識を入れた上で見るとそう思うものだと思います。
この旅の楽しみとは、出会いです。

どこに行ってなにを見たか。ということより
どこに行って誰と出会ったか。のほうが重要です。

例え世界で有名な世界遺産に行ったとしてもそれが一人であると、なんとも寂しかったりします。
しかし世界遺産でなくても、それが全然有名でなくても、それがただの移動であったとしても、そこでいい出会いがあれば、それはとても楽しい思い出になります。

自分は寂しがりやです。
一人で旅していても、やはり話し相手が欲しくなります。友人に会いたくなります。
そして何度思ったことでしょう「この旅が終わったら一人旅は二度としない」と

一人旅は時に孤独です。
しかしその孤独とは反面、いろいろな人と友達になりやすいです。
二人で旅する場合、どうしても二人だけで話してしまい、周りの人とはあまり話さなくなります。
一人旅の場合は逆です。
話し相手がいないので、どうしても同じ一人旅の人と話したくなります。
お陰でたくさんのいい出会いがありました。

やはり自分には「人に会いに行く旅」があっているのだと思います。
この不思議な旅もすべて「人に会う」という観点からみれば、至極正常な旅であると思います。

バックパッカーのなかには「旅」と「旅行」は違うという人がいます。
自分も以前はそう思っていました。
しかし現在はどちらも同じだと思います。

そもそも二つの違いとは、わかりやすく言うと前者がバックパッカーの旅行、後者がツアー旅行と思っていました。
しかし今は二つは同じ意味です。
旅というのは、人それぞれスタイルがあります。
旅先でガイドブックに載っている見所を朝から晩まで見て回る、一日寝ている、ただブラブラ歩く。
すべて旅のスタイルです。どれが間違っていてどれが正しいかなんてありません。すべて旅なのです。
だからバックパッカーとして旅するのも、ツアーで旅するのもすべて旅、そして旅行だと思います。

前途のように一人旅は今回が最後だと思います。
時間的な理由もあるし、精神的な理由でもあります。後者は旅での出会いで補完できますが。

今のやりたいことは
今現在進む旅を最後まで終わらせること。


2010年10月18日メキシコ、グアナファトにて追記

そもそもこのやりたいことがやれているということを説明するのを忘れていました。

上記の通り、この旅は長年温めていたものではありません。
したがって、前準備も全くと言っていいほどしていませんでした。

学生レベルですが、多少の貯金はありました。
しかしそのお金もすべてこの旅の前の旅行ヨーロッパ旅行に使ってしまったのです。

休学をしよう!休学してでも旅をしよう!
と思ったとき、現実になるとは全く思っていませんでした。

しかしこれは自分の人生でとても大きな転換点だとも思っていました。
ここで1年休学し旅をするのとしないのとでは今後の人生が大きく変わると思いました。

この、若すぎる夢。
無計画すぎる夢。
でも今達成したい夢。

それに賛同してくれたのは両親でした。

両親が言った言葉が今でも心に響いています。
「その歳だから見れる世界がある」
と。

もしあの時、両親が賛成し支援してくれなかったら、自分の人生は全く違ったものになっていたでしょう。
この旅で会った人とは出会わず、この旅で考えていたことは考えなかったかもしれません。
今の生きかたに疑問をもたなかったかもしれません。
日本の常識を敬うことも恥ずかしく思うこともなかったかもしれません。

私は両親に感謝しています。
そして旅を楽しみます。