チワワ太平洋鉄道の終点、チワワから夜行バスに乗った。
メキシコの夜行バスの中では映画がやっていて結構面白い。
今回の映画は「J.Iジョ~」だった。
スペイン語全くわからないけれど、アクションもののアメリカものだから簡単♪
誰が敵で誰が味方か一発でわかる!
さすがアメリカ映画!
なんて、いろいろ見てたらいつの間にか眠ってしまった・・・・
「ヘイ!ハポネス!」
運転手のスペイン語で起こされた。
いつの間にかモンテレーに到着していたらしい。
周りを見渡すとほぼ満席だったはずなのにもう誰一人として乗客はいなかった。
バスを降りると、最後の荷物=俺のバックパックを出してくれていた。
「ありがとう」と一言いい、荷物を受け取り出口へ。
あ、そういえばモンテレーの友達って会ったことないや。
顔わかんねぇ、どうしよう・・・・
「ナオサンデスカ?」
出口のすぐそばの女の子が声をかけてきた。
はい、感動。
まず友達に会えたことに感動、そして日本語で声をかけてくれたことに感動。
さらに!
友達のお母さんと、おばあちゃんまで一緒にきてくれている!
スペイン語ができない俺はひたすら
「グラシアス(ありがとう)」
としか言えなかった。
言葉を知らなくてあんなにもどかしかったのは初めてだったかもしれない。
お母さんの車に乗り、一路友達宅へ。
友達宅は親戚みんなで住んでいるみたいで、次々おじさんやら、おばさんやら従兄弟やら、兄弟やら
たくさん親戚がでてくる。
まったく名前を覚えられない・・・・
でもみんな俺の名前を知ってる。
「ナオ、ナオ」
家族の一員のように扱ってくれるのが嬉しくてたまらなかった。
軽く朝ごはんを食べ、まずは就寝。
12時くらいになるとおばあちゃんが、一枚の紙を持って俺のところに来た。
「HAVE YOU HUNGRY?」
おばあちゃんはもちろんスペイン語しか話さないんだけれど、俺に気を使っていろいろ調べてくれたらしい。
はい。もちろん頂きます。
「OK. Nikkori!」
ニッコリ?なんだそれ、面白そうな食べ物だな~と思い隣の母屋へついて行く。
なにやらおばあちゃんが準備をし始め、外へ出る。
近くのお店で買うのかな?
と思い、寝巻きのままおばあちゃんに付いていく。
しかし、なにやらおばあちゃんはタクシーを拾い始めた。
ここで気づいた。
”近くではないらしい”
言われるままタクシーに乗り、モンテレーも町を爆走。
着いたところは、立派なショッピングモールの一角。
明らかにおばあちゃんと俺の格好が周りから浮いてる。
あそこにおばあちゃんいなかったら俺恥ずかしさで帰国を検討してたわwwww
おばあちゃんが、「あれ、あれ」と指を指す。
そちらに目を向けるとそこには・・・・
JAPANESE RIESTRANTE
NIKKORI
あ~~
ニッコリってお店の名前だったんだ。
しかも俺がスペイン語わからないと思って、わざわざ日本食レストランに連れてきてくれたらしい。
なにこの接待。
嬉しすぎるんですけど、全場面で。
しか~し
おばあちゃんの配慮空しく、メニューはほとんどスペイン語。
なにが書いてあるか、ほとんど把握できなかったがメニューの端に救いの単語が
TORIMESHI
鳥飯!
これはわかる!
おばあちゃんにそう伝えると、「それだけでいいのか?えびの寿司も食べろ」とそれも注文してくれた。
なぜか持ち帰りし、家でおばあちゃんと友達の甥2歳と一緒にランチ。
なんかうまかった。
鳥飯じゃなくて、その心意気が。
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